「カーオ・ムーグローブ」は屋台での昼食にピッタリ

　　　　　　　　

　タイで食べる屋台料理といえばやっぱり麺かぶっかけご飯系。早く・安く・おいしい上にお店ごとに味が違うので食べ歩きをするのが楽しくなります。

　ぶっかけご飯系で、肉食の若者に人気なのが、いったん茹でた豚の三枚肉に塩と小麦粉をまぶして揚げたものをご飯に乗せてタレをかけて食べる「カーオ・ムーグローブ」。カーオはご飯、ムーは豚、グローブはこんがり揚がる、という意味です。表面はカリっとしていて中身がジューシーなのが特長。豚肉特有の臭いが苦手という人もおいしく食べられるでしょう。脂身のしつこさもあまり感じません。

　豚肉の旨みが閉じ込められていて、甘酸っぱいタレと一緒に食べると食が進みます。好みでゆで卵を添えてもOK。タレの代わりに屋台のテーブルに必ず置いてある唐辛子入りのナンプラーをかけて食べるのもおすすめです。ご飯に乗せずにムーグローブだけを頼むとビールのつまみにもなりますよ。カイラン草（カナー）と一緒にオイスターソースで炒める調理法もあります。

　ぶっかけご飯の屋台には、他にもチャーシューのようなものご飯に乗せて甘いタレで食べる「カーオ・ムーデーン」という料理もあります。（デーンは赤いという意味）。ムーデーンもムーグローブを麺類に入れて食べることもありますよ。屋台の透明ケースに豚肉の塊をぶら下げているのが目印です。どれも一皿25バーツ程度（約70円）のお手ごろ価格なのがうれしいですね。

タグ：カーオ・ムーグローブ カーオ・ムーデーン

タイの養命酒「ヤードーン」の飲み方

　　　　　　　　　　　　

　寒い季節になりましたね。タイ在住者の中には日本の熱燗を恋しく思う方もいらっしゃることでしょう。
　実は、タイにも体が温まり、滋養強壮に良いと言われている養命酒のような「ヤードーン」というお酒があります。
　
「ヤードーン」の「ヤー」は薬、「ドーン」は漬けるという意味。ハーブや薬草などをお酒に漬けたものをウイスキーの小瓶に詰め替えたものがよく売られています。道端にあるヤードーンの屋台はショット単位、２０バーツ（約６０円）から出しているので、ちょっと酔っ払いたい時に気軽に立ち寄れます。つまみには青いマンゴーの漬物や、マヨムという酸っぱい木の実などが無料で出されるようです。

　タイ人に人気の飲み方は、ショットグラスで一気に飲み干し、その後水を飲むというもの。つまり、ストレートのウイスキーとミネラルウォーターを交互に飲むような方法です。他にも、ハーフボトルで注文し（125ml）、蜂蜜を好みで入れて振って飲むという飲み方もあるようです。なんだか体にも良さそうですね。

　日本にあるタイ料理屋でも扱っていることがあるので、お店の人に「ヤードーンありますか？」と聞いてみても良いでしょう。

　タイの食材を扱っているお店では、ハーブを乾燥させた「ヤードーン」の素も売られているので、好きなお酒に漬けて、しばらく寝かせて自家製ヤードーンを作ってみてもいいかも。そうそう、焼酎やJINROにも意外と合いますよ。 

タグ：タイ 酒 養命酒

タイの珍しい犬種「ランアーン」と「バーンケウ」

                                

  タイの猫といえばシャム猫が有名ですが、タイにはタイならではの犬もいます。

　特に有名で珍しいのは、「タイ・ランアーン（Thai Ridgeback Dog）」と呼ばれる犬種。カンボジアに近いトラート県やチャンタブリー県が有名です。「ランアーン」とは「背中が平ら」という意味で、背中の毛が一筋だけ逆向きに生えており、馬のたてがみのように立っているのが特徴です。もともと狩猟犬だっただけに、とても賢くてたくましく、忠実で警戒心が強いので番犬にはもってこい。タイで唯一のFCI公認犬種で、タイ国内で開催されるドッグショーにも出場しています。日本にも輸入されているようですが、まだまだ珍しい犬種の一つでしょう。

　タイ･ランアーンの特徴である背中の毛には矢印型や直線、針型などいろいろな種類があるようです。毛の色はレッド・シルバー・ブラウンなどさまざまで、短毛種です。純血のランアーンの他に混血もいろいろな場所で見かけます。どこにでもいる野良犬の背中がたまにランアーンだったりするのもタイならではですね。

　ランアーンのほかにタイの犬として有名なのが、バンケウという犬種。タイ北部のピサヌロークが有名です。長毛種で毛並みは二段。尻尾がフサフサしており、ライオンのようなたてがみが特徴です。

　写真は、ランアーンの血が混ざっている雑種。純血のランアーンは全身が１色だそうです。

タグ：タイ 犬 ランアーン